コロナ禍でニューノーマルが生まれる。その中で競争力のある事業を生み出したい。色々な企業が必死だ。
リモートやキャッシュレス絡みのサービスはこの半年で沢山生まれた。どれも時流を捉えた素早い動きだ。
デリバリーのサービスも増えた。配達料定額制や最低注文金額の撤廃など利便性が高まっている。
ラーメンなどの液体も熱々のうちに、麺も伸びないうちに、届けるための容器が開発されて大人気だ。
こうしたビジネスを生み出している人は、とても世の中の変化に敏感だ。それだけじゃなく、準備もしている。
やりたい事を素早く実行できるように、様々なネットワークを日頃から構築している。物知りの友人がいたりする。
要は、そうしたネットワークや友人にやりたい事を持ちかけ、手伝ってくれる人を瞬時に探し出している。
そして、「誰もやらないうちに」と、圧倒的な速度で新たな事業を立ち上げていく。それが競争力となっている。
アイディアを盗まれてしまうという心配はしていない。それどころか、別の誰かが絶対始めていると考えている。
だから、スピードが勝負だ。自分が始めれば後追いも必ずあると感じている。だからフィードバックサイクルを回す。
先に始めれば、顧客からの反応が先に得られる。それらにすぐに反応して、事業の内容をいじっていく。
そして、あるところまで改善を進めて、しっかりと先行者利益を獲得する。一番儲かるタイミングだ。
しばらくすると、後追いの人の事業も勘所を掴む形で育ってくる。競争が始まるタイミングだ。価格競争になる。
この辺りから先行者は別の戦略に移る。売上を過度に追わない、価格が取れるところに軸足を置き始める。
同時に、次の世の中の変化を捉えた事業の構想を始める。今のお困りごとを、今すぐに解決するための構想だ。
信頼できる周囲の人、ネットワークとの対話が始まり、次の事業の立ち上げに着手する。次の挑戦が始まる。
こうした人にとっては、コロナ禍でなくとも、世の中の変化を常に感じている。コロナ禍は変化が大きかっただけだ。
常に変化へのアンテナを張ると共に、その変化で生まれているお困り事、それを解決するための構想を考えている。
そして、それを一緒に進めてくれる仲間がいる。非日常ではなく、日常の中でやってきた事だ。鍛錬を続けている。
構想とそれを実現する武器、仲間達。これから必要なのは小さな時流も捉えて、構想、事業化へつなぐ意思と仲間だ。