既存と新規

以前から存在すること。これが既存の意味。
安定的で気持ちが落ち着く。こんなイメージがある。
新規は、(今までの状態から離れて)新たに事をすること。
ワクワクやドキドキを感じる。一方で踏み出すのには勇気がいる。

既存と新規の共存は難しい。企業でも個人でも悩ましい課題だ。
往々にして、既存がキャッシュを生み、新規がキャッシュを食う。
既存事業からすると、とっても小さな新規事業。もしくはまだ事業じゃない。
どうしても、経済合理性が成り立つとは考えにくい。

新規事業は、志とそこに注ぐ熱量を前面に出す。もっと情熱を持とうと。
上手くいった時のストーリーを描く。リスクは捉えていても控えめに見せる。
既存事業との距離感があればあるほど、新規事業は無謀な挑戦に見えてくる。
健全ではない思惑が蠢く。双方、なかなか面と向かっては言いにくい。

既存と新規の中間をたくさん作りたい。これが1つの解決策な気がしている。
既存から新規の事業群の中で、新しいリソースの割合にグラデーションを持たせる。
例えば、既存事業では、既存のリソースを3割減らして、新規のリソースを1割足す。
こうすれば、差分の2割の効率化と、これまでの常識を疑うきっかけを生み出せる。

新規事業では、特定の機能を提供している既存リソースを2割入れてみる。
オペレーションが確実に安定する。不確実性、不安定性が抑えられる。
立ち上げスピードが上がる。収益化できた時の姿が見えてくる。
これらを見える化して、互いの感謝の気持ちを伝えて、既存・新規の壁を無くしたい。