オープン化

10年前に比べて、良く耳にする言葉。オープン化。
今や、事業を行う上で、重要なキーワードになっている。
一方で抵抗もまだまだありそうだ。
自社で必死に編み出したノウハウを本当に公開して良いのだろうか。

何を公開すべきか。オープンとクローズを巧みに使い分ける。
これができた会社が大きく成長する。こんな話も聞く。
虎の子はクローズで、事業の優位性が保たれ、高い収益が見込める。
そういえば、そうかもしれないがモヤモヤする。

本質的な目的はなんだろうか?
誰に何をオープンにすることで、どんな価値を生み出したいのか。
もちろん、決して、競合に自分の手の内を見せることが目的ではない。
従来の競争の土俵から降り、新たな価値を生み出すのが目的のはずだ。

自社の想う「ありたい社会」の構想から始める。
オープン化はその構想に貢献してくれる人に、その構想を伝えるため。
自社だけでは、到達できない「ありたい社会」を構成する仲間集め。
類似機能を持った会社ではなく、異なる機能を持った会社が対象だ。

オープンにする中身は、構想のアーキテクチャだ。
「ありたい社会」の全体像・枠組みと、実践するための役割分担だ。
何より大事なことは、構想の具現化と仲間集めで進化し続ける事。
ありたい姿へ歩み続けると、社会に愛されるチームの一員になる。