プロの掛け合わせ

新たな価値を生む際、色々なプロの掛け合わせが必要になる。
例えば、車。数万点からなる部品のプロが必要だし、それを統合するプロも必須だ。
車の全体を意識しつつ、独立して考えられる範囲を多数設定しながら作りあげる。
故に、車を幾つかに切り分け、それぞれのインターフェースをシンプルにするプロもいる。

全く新しいものを生み出そうとする時は、別軸でのプロが欲しくなると思う。
最初は何を作ろうかも分からない。なので取っ掛かりが不可欠だ。
突然の出会いからくる妄想や構想もしくは、使える武器のリスト化だ。
前者はトップダウン。後者は武器の組み合わせによるボトムアップだ。

トップダウンでの妄想をするプロは常に世の中にある困りごとや新たな刺激を探すプロだ。
ちょっとした日常のヒントや異分野のプロとの会話から上手く切り取り拾い上げる。
思考のジャンプを経て対価を払いたくなる価値へと昇華させていく。
たくさんの構想を生み出し、相対比較をしながら着手すべき構想を選択していくプロだ。

ボトムアップのプロは、目の前に並べられたたくさんの武器を見ながら考える。
これとこれを組み合わせたら面白いことができそうだ。そんな思考を持っているプロだ。
ただ、これをやるには武器を棚卸しして、異分野の人が使いやすく並べるプロも必要だ。
思わず使いたくなる表現になっているだけで、新たな発想が生まれる確率が大きく高まる。

場合によっては、構想や妄想を持っているプロにこの武器が使えるとマッチングをするプロもいる。
マッチングのプロがいるだけで、物事が進むスピードが上がるのが目に浮かぶと思う。
他にも描かれた構想を組織力を使って実装していくプロも不可欠だろう。
要は、1人でやり切るのがとても難しいということだ。プロの組み合わせ、常に考えるのが良いと思う。