京都にいると日本を感じることが多い。寺社仏閣に囲まれているし、自然も豊かだ。
特に、紅葉の季節はなんとも風情がある。様々種類の鳥の囀りも聞こえてくる。
鐘の音もだ。街中に小川も流れている。しかも水遊びができるという綺麗さだ。
さらに、早朝の静けさは格別で、心を落ち着かせる力があるように思える。
古民家のオフィスも趣がある。檜を使って自分でDIYしたこともあるが愛着もある。
今でこそ少し香りが減ったが、檜に囲まれている心地よさも格別だ。落ちつく。
窓からの風景も良い。たまに通り過ぎる人力車をみるととても癒される。
観光客が通り過ぎる賑わいも一歩古民家に入ると心地よいノイズに感じてしまう。
週末に少し出かければ里山がある。6年くらい通い続けている特別な場所だ。
観光スポットであれば数回で飽きてしまうだろう。コミュニティがあるのだ。
里山の自然に囲まれて、仲間と過ごす時間はダラダラしていてもこの上ない。
目的にまっしぐら、高速で突き進んできた世界と別の時間が流れていく。
文化観光で色々な地方にも出向く。美術館や博物館を起点に賑わいを生み出す仕事だ。
そこで思うのは、来訪したくなる理由は多くの場合、日本を感じるではないかだ。
建物や工芸品はもちろん素晴らしいが、自然の中で息づく日本の営みが魅力なのだ。
過去の歴史の痕跡や素晴らしい作品がただあってもワクワクしない自分がいる。
何百年、何千年の昔から続く営みが魅力なのだ。今いるひとにつながったこと。
今いる人が熱量を持って育んでいることを体験すると、なんとも言えない気持ちになる。
歴史を尊重して、創意工夫の中で活用していくことで、文化が繋がっていく。
もちろん、世界中にもこうした営みはあるが、日本の魅力はなかなか凄いと感じている。