アート。

これまでの人生の中でアートに向き合ったことはないと思う。
もちろん、国内外の様々な美術館や博物館には出向いたことはある。
でも、このテーマでは必ず見るとか、この人の作品が好きとかはほぼ無い。
ましてや、作品が好きになり、購入したことは皆無と言っていいだろう。

一方で、友人からはアートを貰ったことがある。それには愛着がある。
車好きの私を知ってか、愛車の写真から絵をおこしてくれたのだ。
その後、別の車の絵も何枚かお願いした。油絵の描き方も教えてもらった。
その時、事業の作り方と絵の描き方がとても似ていることに驚いた。

では美術館や博物館に何故行っていたかと言えば、共通の理由があった。
仕事で海外に行った時などは基本的にはご案内係だ。皆が好きだからだ。
その都度、にわか知識でなんとか説明をしていた。結構大変だった。
でも、色々なことが分かるにつれて、少しずつ好きになっていった。

その後、なんの因果か美術館や博物館の文化振興を見るようになった。
背後に大きな問題を抱えていた。アーティストだけではなかったのだ。
パトロンが少ない日本。アーティストは収入が安定しない。
それだけではなく、大抵の美術館も博物館も莫大な赤字を抱えていた。

アートは見れば見るほど、日常に新たな刺激をくれることが分かった。
これまで向き合っていなかった分、沢山の新鮮が詰まっている。
頭を刺激してくれるし、新たなアイディアの源をくれる気がする。
一方で癒しもある。面白い切り取り方を見るたびに素晴らしいと感じる。