劇場で稼ぐ。

最初の準備は人を呼ぶことだ。もちろん今も入っているが増やすことだ。
当たり前だが、劇場は演目がある時とない時で来訪する人の数が大きく変わる。
演目がない時は開店休業もしくはそもそも閉館というケースもある。
故に、まずはいつでも満員にするための努力がいる。それには空間の魅力がいるのだ。

独特のコンセプトで他にはない空間にするのが大事だ。未体験ゾーンにする。
空間の中の様子がSNSなどで漏れ伝わる映えスポットをいくつも持つことが大事だ。
さらに、滞在時間を伸ばす仕組みも必要だろう。飲食や娯楽は確実に必要だ。
単なる飲食や娯楽ではなく、空間のコンセプトに浸れるように仕立てるのが重要だ。

評判を聞いて立ち寄りたくなる空間に仕立てる。何度も来てもらうためには変化がいる。
いつも同じ空間ではなく、時間や季節で演出を変える。サプライズなどもあっていもいい。
ショッピングモールにあるが、朝は朝日の、昼は青空、夜は星空なんてのもいい。
草木の芽吹き、水遊び、枯れ葉、雪で作るかまくら。色々な演出が考えられる。

さて稼ぐにはどうしたらいいだろうか。体験を売るか、モノやサービスを売らねばならない。
人を介する売り物に加えて、人を介さない売り物をあれば、効率が高まる。多様な自販機も置きたい。
グッズ、劇場内ツアー、劇場の一部場所貸、椅子の上のみ貸、ネーミングライツもある。
関連する芸能のチケット販売、ビデオ上映など繰り返し使えるもの、在庫が要らないものを考える。

劇場の敷地、外構部から内部の隅々までお金に変えられる稼働の低いところはないかを考える。
そこに人を置いてできること、その生産性。自販機で対応すべきこと、VIP対応で伴走でやるべきこと。
イメージは朝から晩まで365日、劇場の隅々で人や自販機を介してお金を生み出している感じだ。
全体のコンセプトに合い、いつ来ても新たな驚きがある、お金を払う仕掛けを生み出していきたい。