20代の頃から椅子には少しだけこだわりがあった。とはいえ、普通の椅子ではない。
車のシートだ。当時からスポーツカーが好きだったのだが、椅子にはこだわった。
座り心地は硬め、ホールド感があって、横Gにも体をしっかりと支えてくれる。
ブランドはもちろんレカロだ。ロゴがあるだけで、ワクワクが止まらないのを覚えている。
リクライニングの調整は少しユーニークだった。おにぎりのような形のものを回して行う。
身体にピッタリとくる角度に微調整ができた。いわゆる無段階の調整ができたのだ。
何台かの車にレカロがついていたが、電動シートではおにぎりはなかった。少し寂しかった。
それからは、レカロシートは手動の調整に限ると感じるようになった。味があると思う。
その後、少し車を運転する機会は減ってきたが、首や腰の痛みを普段から感じる歳になってきた。
ネットでレカロシートに脚をつけて、オフィスチェアとして使うことができると知った。
とはいえ、なかなかのお値段。脚はレカロではなかったので、なかなか買うには至らなかった。
でもついに、レカロ純正のオフィスチェアを見つけてしまった。布ばりと革張りの2種類だ。
6年くらい前だっがか、念願のレカロをオフィスで使うことを始めた。今でもオフィスにある。
車で感じていたのと全く同じだ。もちろん、おにぎりがついていて、腰にフィットする。
ワクワクしながら机に向かえる。実際にデスクワークの疲れが確実に低減されていると感じる。
ドイツでは、消防署など公的機関で採用され、24時間座っていられる椅子だという。
先日、新たな出会いがあった。車づきにはたまらない出会いだ。ポルシェ×レカロ。
2社がタッグを組んだゲーミングチェアが発売されたのだ。なんと限定911台。なんともポルシェだ。
1週間悩んだが、一昨日思い切って購入した。京都の個人事務所で使おうと考えている。
まだ組み立てていないが、これからのPC仕事が楽しくなりそうだ。使うのが待ち遠しい。