総花的。総員まんべんなく恩恵や注目が行き届くことを目指すやり方。
当たり障りもない。平均的。似たような言葉はたくさんあるような気がする。
要は、何かしらの意図や特徴がない状態を表現しているのだと思う。
今の世の中、外さないことが大事な中、こんな状態のものがとても多いと思う。
昨日は下町に行った。いわゆる町中華で食事をした。とても楽しいひと時だった。
近況報告をした後は、もっぱら下町の食自慢の話題に花が咲いた。なんと酷さ自慢だ。
でも、どうやら「困っている」という話では全くない。むしろ、連れて行きたいという話だ。
だんだん怖いもの見たさで、行かずにはいられなくなっている自分がいるのに気づいた。
例えば、普通、刺身の美味しいところが入荷しなかったという話はよく聞く。
でも、上物の焼売が入らなかったので本日は欠品している。こんなことが起きるようだ。
しかも、次回はその上物の焼売とやらを食べたいとその店にまた伺うと、その日も売り切れ。
何度も通っているようだが、一度もありつけたことがないというのだ。わざとなのだろうか。
オーダーに困る店もあるという。ビールを1つと頼んでも店主からは返事はない。
普通の店ならあり得ないことだが、その店では注文入っていますかと聞く雰囲気はない。
ただただ運を天に任せてビールを待つだけだ。なかなか来ない場合はもう一度頼むことになる。
ようやくきたビールはいつ注文したビールか分からない。常連は無愛想を求めてリピートしている。
隠れルールがある店の話も出てきた。これは結構きつい。なんと追加注文ができないというのだ。
普通の場合、最初に飲み物と一品料理を1つ2つ頼む。この店では一度に頼む必要がある。
後から頼もうとすると、店主からうちは追加注文できない仕組みだからと言われるという。凄い。
ここも繁盛している。無茶なこと、大胆なこと。流儀を貫いた方が人気がでるのかもしれない。