日曜日は、食事会があった。大工の棟梁を囲んでスペイン料理を食べた。
友人の持つスケルトンの家のリノベーションを相談するはずが、飲んで食べてばかりいた。
生ハム、スペインオムレツ、イベリコ豚のロースト、パエリア。フルコースだ。
飲み物はビールに始まり、白ワイン、赤ワイン。棟梁はビールメインを何杯飲んだだろうか。
食事も終盤になった頃、ようやく本題に入った。当日の待ち合わせ時間を決めた。
きづきのオフィスに9時集合で、そこからワゴン車1台に5人乗って現地に向かうことになった。
目的地は、有名なお寺の隣の高台にある。ぐいぐい登っていき、行き止まりで止まった。
そこには一見すると、なんとも普通の家が建っていた。駐車スペースは2台分だ。
鍵を開け、中に入ると驚きの連続だった。内部は段々畑のように、5-6段の部屋が連なっていた。
敷地面積はそれなりに広いが、玄関が最上階、縦方向にかなりの高低差のある家だったのだ。
一番上から下まで外階段があり、途中に紅葉と桜の木があった。紅葉は少し色づき始めていた。
真ん中あたりの段の部屋からは紅葉が目の前に、最下段の部屋からは桜が目の前に現れる。
一方、最上段の部屋からは京都の街が一望できた。もちろん、駅近くの京都タワーも見える。
紅葉、桜、京都の街並み。なんと贅沢なビューだろうか。どんどん妄想が湧き上がる。
構造は最下段のあたりは鉄筋コンクリート造。その上は木造になっている。複雑な構造だ。
建築のことは良くわからないが、窓を広くすれば、幾つもの風景画を楽しめる家になりそうだ。
どうやら、野生の動物が悪戯しに入ってきているようだ。走り回ったら楽しい家なのだろう。
あ、猫を飼ったら最高だ。階段や梁で遊ぶ猫がいたら家から出られなくなりそうだ。
棟梁は古民家のリフォームの達人だ。とっておきの檜の材料もある。楽しみでしょうがない。
今回は友人の家だが、すっかり高台の家が好きになった。ガレージハウスは高台がいいかもしれない。