誰一人取り残さない。昨日は、そんな活動をされている方に出会った。
世の中にある多くの活動はスケールが出せることを対象にすることが多い。
製品やサービスの利用者が増えることで投資が回収でき収益が生まれるからだ。
でも、昨日の活動は、少数の取り残された人を対象にしているため利用者は増えない。
そうすると、当然いろいろな制約を受けることになる。まずは自らの収入は多くを望めない。
自分達の収入を削ってもやりたいという意志が必要だ。社会に貢献する意思だ。
製品やサービスについても、コストをかけられない。最先端など使えない。
よって、周りからみると明らかに時代遅れの代物と感じる。価値もないと感じてしまう。
また、その製品やサービスだけでは結局変わらないのではないかと疑念が湧く。
それはその通りだと思うが、昨日の方々はその道のプロで、現場を深く理解していた。
つまり、その製品やサービスだけでは足りないものをしっかりと分かっていたのだ。
誰にどんなサポートを受ければ補完できるのかも頭の中に描いているように感じた。
そして、現場の周りの人たちを巻き込む熱量もあった。信念のようなものに感じた。
そこまで揃うと、臨機応変に周りを巻き込み、ミッションを実現してくれそうに感じた。
そもそも誰一人も残さないには、そのニッチな人々それぞれに寄り添わなければならない。
そのためには、色々なサービスやサポートを組み合わせることが極めて重要になるのだ。
それぞれのサポーターが役割を分け合って、少しずつ自分のできることで貢献していく。
こんな姿が理想だ。そうすることで、収入のない完全ボランティアの方をなくせる。
こうした活動は誰かが始める必要がある。誰かが声をかけないと周りにいても諦めてしまう。
故に、こうした活動こそ、公の機関が支えるべき活動のように思えた。この領域も変えていきたい。