グリーンな社会をデザインする。

人が中心の社会から、地球や地球に住む生き物を含めた社会へと意識が広がってきた。
地球に住まわせて頂いている。有難いことだ。そんな感覚が大きくなっている。
今までもゴミや環境破壊の問題はもちろん存在していた。物を大事にする思いもあった。
でも、人々の1つの行動が引き起こすその後の影響を今ほど広く考えたことはないかもしれない。

何かモノを作る。原材料を調達し、部品を加工し、組み立てて利用する。使い終わったら廃棄だ。
最初から終わりまで、常にモノは移動する。つまり、トラックかなにかで運ばれる。
モノを傷つけずに運ぶために、梱包をする。届けて使うときには、梱包はゴミになる。
そもそもモノを作るためには、企画を立てたり、試作したりする。人が働くために動いたりする。

一つのモノだけをとっても、さまざまな活動が組み合わさっている。全体はなかなか見えない。
だから、これまでは自分の居場所から見える範囲で、何かしらの工夫をするだけに留まっていた。
いまは、より視野を広げて、どうしたら地球に優しいかを考えるようになったのだ。
ゴミや温暖化ガスを出さないものづくり、生活の営み。社会の隅々までの創意工夫が始まった。

どのくらいのゴミや温暖化ガスを出したか。それぞれの場所で測定すれば現状は捉えられる。
でも、社会の隅々を見通して、どんな事をどこですれば良いかを考えていくのは至難の業だ。
そもそも、誰がどんなやり方をもっているのかを知ることすら、簡単ではない。
仮にカタログがあったとしても、どんな組み合わせでどんな効果が出せるのかは見えにくい。

社会をデザインするには、既に存在するゴミや温暖化ガスの削減に効くアイディアを見える化する。
そして、見える化されたアイディアをバーチャル空間上で、組み合わせ、効果を測れる状態にしたい。
良い組み合わせを見出したら、リアルの世界で実装すべく、素早くアイディアを購入する。
色々な人の持つアイディアが次々に買われ、グリーン社会が加速する。こんな取り組みを始めていく。