いよいよ秋だ。もう10月中旬なのでかなり調子は狂うが、とにかく良かった。
これまでは夏は嫌いではなかったが、今年の夏はかなり心身にこたえた。
来年の夏までにはしっかりと覚悟と準備をしておかないといけない。体がもたない。
でも、まあいまは足元の心地よさを満喫したいと思う。葉っぱも少し色づき始めた。
秋は散歩がとても楽しくなる。朝は鳥の囀り、夕方は虫の鳴き声、自然を感じる。
心の余裕が生まれ、目に入ってくる風景がことごとく美しく見えてくる。
ほぼ同じ景色だったのに、なんとも不思議だ。気持ちのあり方で大きく変わるのだ。
もちろん、鳥や虫たち、木々もどこか余裕が生まれるのだろう。秋を楽しんでいる。
会社への道のりも楽しくなる。いつもは爆速で歩いているのに、速さが変わる。
呼吸を意識して、少し深く息を吸うようになる。そしてふーっと息を大きく静かに吐く。
いつのまにか胸を張り、全身の血管を意識する。身体に酸素が染み渡る。
身体の隅々の細胞まで元気になっていく。いやあ本当に良かった。とても心地よい。
仕事はいつも通り全力投球だ。でも、明らかに心のゆとりが回転力を増大させる。
色々な考え方に反応できるようになり、色々な考え方を生み出せるようになる。
少しでも価値創出につながる確率が高まるやり方を考え抜く余裕があるのだ。
多様な価値観の中で物事を進める上ではやはりこれが大事だ。そして強みだ。
もしかしたら秋は短いかもしれない。底冷えの冬が秋を押しやるかもしれない。
ならば秋を満喫すると共に、冬への備えをしておけばいいだけだ。夏よりやりやすい。
暖かな服を着る。石油ストーブを焚く。火のゆらぎ、ありがたみを感じればいい。
身体のセンサーを解き放ち、自然を受け止める。それを力にして進んでいこうと思う。