抽象度の上げ下げ

物事を伝える時、一番大事なのは抽象度をうまく設定することだ。
抽象度とは、具体的か抽象的かを示す度合いと考えて良い。
活気溢れる社会はかなり抽象的だ。従業員にインセンティブはかなり具体だ。
抽象度の高いことの理解を深めるには具体的には〇〇と話すことが大事だ。

物事を伝える時の話に戻ろう。まず何について話すのかを伝えることが大事だ。
要はこれから話すことを要約して短いタイトルにすることを最初にやる。
そうすることで、聞き手は予想を始める。売り込みなのか、仲間集めなのか。
次のページは目次だ。ここでストーリーの流れを伝えるのが良い。

注意すべきは、短いタイトルと目次は抽象と具体の関係にすべきということだ。
タイトルを具体的にこういう順番で語るよというのが目次の意味合いだ。
そして、目次に続くのは目次に書かれた各章立てだ。順番に語って行く。
第一章の内容を具体で示したものが、チャートに書かれているべきだ。

第二章も第三章も、最後のまとめまで全て一緒だ。抽象度が下がって具体になる。
全体の構造を見ると、ピラミッド構造になっているのが分かると思う。
下から見ると、直接繋がっている一つ上の段に書かれたものは下の段の抽象だ。
どの部分をとっても、一段飛ばしで見ても、抽象と具体の関係性は保たれる。

この感覚を持てるようになると、物事を伝えるのがとても楽になる。
プレゼンでも、口頭でも同じだ。相手の反応を見ながら話の進め方を変えるのだ。
とても抽象度の高いところから入るのか、中くらいの抽象度から入るのか。
具体が高いところで興味を引いて、抽象度を上げていくのか。手法は様々だ。