全体俯瞰。

事業を推進する場合、何よりも大事な事は全体俯瞰だと考えている。
全体俯瞰には2つある。組織機能軸での俯瞰と時間軸での俯瞰だ。
前者は役割分担の全体像と言ってもいい。事業目的への抜漏れを見る。
それぞれの機能がどんな役割でリソース状況はどうかを見極める。

後者は事業が進む中で、どんなことが起きえるのか。未来予測だ。
今は機能しているが、こんなケースでは不具合が起こりそうだ。
多様性が上がると、スケールが大きくなると、非効率さが顕在化する。
今のうちに直しておくことで、大事なリソースを有効活用できる。

ただ、俯瞰をするのはそれなりに難しい作業だ。一人では無理だ。
それぞれの役割を担っている人に更なるストレッチが必要になるのだ。
これまでそれぞれのベストでやってきたことを客観的に見る必要がある。
ベストだと思っていたことが当てはまらない状況を見極めていく。

といっても、ただ完璧を追い求めればいいというわけではない。
完璧は求めれば求めるほど、コストが掛かる。確率を意識すべきだ。
どんなことが起こりえて、それはどんな確率で起きるのか。
そもそも、その確率が起きやすい対象と事業をすべきなのだろうか。

こんな問いを常にしながら取捨選択を能動的に進める必要がある。
ここはリスクを取る。そんな意思決定だ。組織に見える化するのだ。
未来に起こることの予見、それを起こさないような工夫がいる。
根源を断つ場合と、上手に使って起きないようにする場合がある。