マラソンなどで、走者のそばについて走ること。伴走とはこんな意味だ。
伴走者は、レースの序盤から中盤にペースを作るために活躍している。
ブラインドマラソンでは、コースのナビゲータとしてなくてはならない存在だ。
一緒に走るというのは共通だが、果たす役割は伴走する対象によって異なる。
共通しているのは、当事者が参加しているレースなどのゲームでの目的を果たすことだ。
これはなにもスポーツに限らない。ビジネスの世界でも伴走という取り組みが存在する。
問題に直面している当事者が主体的に解決策を見出せるよう、包括的な支援することだ。
解決する問題の種類に応じて、支援する内容は異なる。必要な支援を揃えることが大事になる。
ここで大事なことは、伴走には当事者の主体性が何より必要だということだ。
伴走者が自らの意思を持ち、当事者にこれをやって欲しいとお願いすることはないのだ。
あくまでも当事者のやりたいことを咀嚼して、もしくは言語化して、それを実現する支援をする。
やりたいことを実現する方法論も、当事者がやりたいと思えることを選択していくのが良い。
ここで問題になるのが、そのやりたいことへの本気度だ。できたらいいな。くらいではだめだ。
なんとか成し遂げたいという気持ちが欲しい。これがあれば伴走者が考えることに興味が湧く。
当事者は、どうしてもこれまでやってきたことの周辺に留まって考える傾向がある。
それを打ち破って、やりたいことへの道を開くためには、現状を打破したいという想いが必要だ。
やりたいことは、10倍のお客様に価値を届けたい。2倍の対価に納得できる価値を仕立てたい。
このくらいがいい。このくらいのことであれば、新たなアイディアを考えざるえない。
そして、達成できれば明らかにいままでとは異なり、成長している未来が開けている。
大胆なやりたいことを持つことが今必要だ。そしてそれに本気で向き合う伴走者が必要だと思う。