賑わいの道具立て。

文化、アーツ、産業を梃子にした賑わいを生み出そうとしている。
これまでは、一つ一つの案件に寄り添い、テーラーメイドに取り組んできた。
そんな中で、ようやく共通の悩み、突破するための道具立てが少しずつ見えてきた。
もしそうした道具立てを事前に揃えておけば素早い一手が打てる。そんな気がしてきた。

世の中では色々な情報を束ねる活動が盛んだ。検索しやすくするためだ。
何事も目に留まらないと「行きたい」とも思えない。まずは見える化が大事だ。
次は、鑑賞チケットを買うこと。そして、その場所まで行くモビリティを確保することだ。
更には、周辺を堪能すること、お土産を買うこと。最後は思い出を振り返ること。

目的地の前後のシーンはこのくらいだろうか。これらのシーンを自前で全てカバーできない。
既に世の中にある仕組みをうまく使って、活動を素早く進めることが大事だろう。
一方、目的地では、いかに来訪者を魅了する演出ができるか。言語の壁を取り払うか。
さらには、バリアフリーという概念が必要だ。これらは自前で能動的にやり切るべきところだ。

故に、道具立てはまずは目的地以外のところにフォーカスしてみたい。
目的地が欲する形で、道具を揃えるのが理想だ。それなら乗っかりたいの品揃えをする。
もちろん、来訪者の体験が目的地の前後で繋がる工夫がいるのはいうまでもない。
こうした要件を見極めつつ、様々な目的地で使ったもらえる共通の道具立てを仕立てていく。

どんな目的地でも賑わいを生み出したい。まずは目的地自体の作り込みがいる。
周辺とも調和できる、思わず一緒に回りたくなる状態をいかに作れるかが大事だ。
そこまで作り込めれば、あとは道具立てに任せる部分が多くなる。加速できる。
目的地が集中すべきことと、道具立てに任せるべきこと。うまく切り分けを進めていきたい。