仕組みとその上のアプリ。

多様なサービスが創出可能な仕組み。ソフトウェアの世界の汎用性だ。
色々なものに自由に繋がり、それらの組み合わせで今までにない価値を生み出せる。
例えば、人や機械などの様子を各種センサーで捕捉することをできるようにする。
いくつかのセンサーで捉えると、その人や機械の様子が立体的に見える化できる。

色々なニーズを持った人、色々な機能を持った機械を、うまくマッチングしていく。
それぞれの人に、必要な時に、必要なだけの機能を届ける。全部と繋がって実現する。
こうしたことができるように仕組みを作る。標準のインターフェースでなんでもつながる。
データに基づいて、機械を制御し、人には行動変容を起こさせる。行動創造してもよい。

こういった仕組みはどうやって作るのがいいのだろうか。どんな人や機械やセンサーとつながるか。
どんな方法でつながるか。人に関しては、どうやってその人のリアルタイムのニーズを把握するか。
どこまでのニーズを把握できるようにしておくか。そして、どのニーズまで答えられるようにするか。
そんなことを本来なら考えたい。できるだけ洗い出して、それを満たすものをつくりたい。

でも実際には、すべてを洗い出すことはできない。故に、ある広がりまで想定して仕組みを作る。
APIという名の何にでもつながるはずの手を出しておき、想定外のものも繋げるようにする。
人のニーズを捕捉して、他の人や機械などで充足していくためのアプリは仕組みの上に作る。
新たなアプリを思いついた人が、仕組みとAPIを駆使して、新たなサービスとして導入する。

一見よい役割分担にも思える。ある程度の広がりを想定した仕組みとAPI。アプリは別の人が作る。
でも、仕組みとAPIを作る側の人が多すぎる気がする。これはある意味少なくていい。
みんなで同じものを使えばいい。でも、みんな仕組み側を作りたがる。アプリづくりが進まない。
新たな価値はアプリが作る。それを素早く実現するための支えが仕組みだ。アプリ作りに注力したい。