公園のゴミ回収。

まず頭に浮かぶことは、公園は広い。ゴミ箱が広い敷地に散らばっている。
そこに溜まったゴミを集めに行かなければならない。結構な量と重さになる。
恐らくこれまでは人が台車を引くか、軽トラで集めていたに違いない。
ゴミ箱全部を回って回収するのはなかなか大変だっただろう。

だから、ゴミは持ち帰るようにと、ゴミ箱を置かない公園もあるのだろう。
もしくは入り口など数箇所だけに設置して、そこだけで捨てられるようになっている。
ゴミ回収の視点からしてみれば、正しい選択だ。作業が圧倒的に効率化される。
でも、公園の本質的な役割に照らしてみると、これが本当に正しいのだろうか。

公園の本質的な楽しみは、自然に触れながらゆったりと英気を養うこと。
公園内の様々なところにある見どころに触れて、心清らかな状態になることだろう。
そう考えると、見どころにたくさん触れてもらいたい。公園の奥も含めてだ。
おにぎりやお弁当を食べながら、散策しながら1日をゆったりと過ごして欲しくなる。

そうなると、ゴミは持って歩くのではなく、景観を馴染むゴミ箱で回収したい。
中のゴミが見えたり、溢れているゴミ箱は、体験を大きく阻害する。
故に、ゴミ箱の配置や数、回収のタイミングはとても大事になると思う。
そうしたオペレーションをこまめにやるにはとても人手がかかるのが現状だ。

ありたい姿は、本質的な楽しみを阻害しない。その上で、効率的な運用を行えるだ。
自動化が必要だ。ゴミ箱をIoT化する。ゴミ箱を自動走行車が見て回る。
人は、回収すべきゴミ箱のところだけに、回収しに出向く。こんな感覚が必要だ。
ただ、これでも視野が狭い。公園の本質を追求するにはもっとやりたいことが出てくると思う。