足袋のような靴。

一番最初の出会いは、お世話になっている大工の棟梁が履いていたのを見た時だ。
というかいつも履いている。高いところを何事もないように動き回る。
そんな姿を見ていた時、足元が気になった。足先が2つに分かれた靴を履いていた。
靴底が柔らかく、足を付くと、どんな場所でも素足のようにグリップできるという。

そんな魔法のような靴があるなら試してみたいと、棟梁にどこで売っているかを聞いてみた。
そうしたらネットで買えるとの返答。即、調べてみると確かに売っている。
何より驚いたのはその値段だ。5000円程度で買える。色は白に加えて、グレー、赤もある。
グレーを即買いだ。2日後、手元に靴が届いた。すぐに履いてみると確かに素足感覚だ。

でも、問題があった。普通の靴下では履けないのだ。親指とその他の指に分かれた靴下がいる。
これも即、注文をしていよいよ外出の時がきた。最初は街中を歩いてみた。違和感はない。
ジーパンにも合う。上手くコーディネートすれば十分、街中のファッションとしてもありだ。
ただ、しばらく歩いているとコンクリートの地面との相性がいまひとつなのも分かってきた。

普通の靴がいかに厚底でクッション性が高いのかがよく分かった。素足からほど遠い。
現代の靴で失われていた感覚が蘇ってきた。なんかワクワクしてきた。足を合わせたくなった笑。
昨日は倉敷でこの足袋のような靴の路面店に遭遇した。思わず中を覗いたが既に閉まっていた。
でも、じーっと見ていたら店の人が中に入れてくれた!もの凄い品揃えでワクワクだ。

様々なコラボ商品もあった。その中で、一つの商品に目が止まった。ジーンズ柄の靴だ。
どんな服と合わせるとおしゃれかを、考える前に、思わず欲しい!と感じた。直感だ。
すぐにお店の人にまだ買えますか?と尋ねると、はい!と返事をくれた。靴下もください。
久しぶりの衝動買いだ。街歩きのお供として使って見たいと思う。休日が楽しみだ。