思考の往復。

未知の世界を切り開くのは難しい。確かに前提が一つも持てない世界ならそう思う。
でも、どんな新規事業であれ、新たな趣味であれ、実はかなりの前提の上に成立している。
完成した姿を見ると、確かに新規性は存分に感じられても、それ以外は普通なものの組み合わせだ。
要は、ゴールイメージがつかないから難しいのであって、考える取っ掛かりがないのではない。

では、どうしたらゴールの新事業に素早くたどり着けるのだろうか。幾つかの工夫がいると思う。
まずは、刻むだ。最初に今わかっているゴールイメージを全て書き出す。ランダムでいい。
次は、それを繋いで、括って、塊を作ってみる。少し形にして上、一歩引いて全体を眺める。
すぐに全体が成り立っていないのに気づく。そうしたら何が足りないかを考えていくのだ。

足りないものを足したら、もう一度繋いで、括って、塊を作る。最初と括り方が必ず変わる。
どこにも当てはまらないものが出てくるからだ。この辺りで一度、一番大事なものは何かに立ち返る。
それを言語化して、目に入るところに貼っておく。ふとした瞬間にいつでも立ち返れるようにだ。
目に入ったら、自分のやっている新事業の組み立てが、その大事なものに貢献できているかを考える。

必ず貢献できていないところがある。貢献していないものにこだわっている自分を見つけられる。
すぐにそれらを直し、全体の軌道修正を行う。括り方が再び大きくずれていくことすら普通だ。
自分の中で曖昧に誤魔化している部分を探し、その部分は具体を考え探して、補完していく。
事例を出し切るのが大事なのではなく、自分が考えていることを人に伝えられるかを考えていく。

再び、全体を俯瞰して抜け漏れや調和を見出す取り組みを探していく。現場との整合性も見極める。
まさに行ったり来たりだ。一番大事なものという抽象度の高いものから、現場の具体まで。
ボトムアップでのイメージ構築とトップダウンでの大事なことの展開。これもまた行ったり来たりだ。
スピーディーに行ったり来たりを刻めば、それだけゴールに近づく。今時の言葉では高速PoCだ。