これまで人の育成に関わる仕事にも携わってきた。より活躍してもらう為の仕掛け作りだ。
今はプロフェッショナルの生涯価値の向上に挑戦している会社と一緒に仕事をしている。
どちらも、働く人が、企業や社会に貢献できたと実感してもらうことが目的だ。
OJT、コーチング、メンタリングなど様々な形で、人と向き合い、対話をしている。
多様性が大きなテーマになっている今の社会においては、根っこや志の重要性を話す。
まずは自分の想いの向く先を意識することから始める。何を目指しているのかを考える。
最初は言葉にできなくても良い。色々な人の想いに触れていると自然と見えてくると思う。
自分の根っこや志が見えてきたら、共感できる人との対話を増やしていけば良い。
対話を重ねるうちに、確実に自分の根っこを人に話せるようになる。結晶化してくる。
そうなると、「こんなことやっているんだけど、一緒にやらないか」と声を掛けられる。
それは仕事かもしれないし、課外活動かもしれないが、良い機会になると思っている。
同じ志の人と共に物事を進めてみると、総論の中に多様な各論があるのが見えてくる。
ただ、こんな世の中を作りたいという志は、なかなか効率的に実現していけるものではない。
1つの物事を成し遂げるだけで、実現できるものでもない。一歩一歩進んでいくものだ。
だから、試行錯誤をしながら、沢山の物事に携わり、それぞれに志を込めていく。
失敗もあって良い。揉め事もあるはずだ。でも、次のチャンスでやり直すのが大事だ。
今の社会、ジョブ型雇用が叫ばれている。ともすると、ニーズの高いスキルを志向する。
もちろん、そのスキルなら活躍の機会は増えるし、技はどんどん磨かれていくだろう。
そうすれば仕事で失敗しないし、どんどん頼られる。でも、次第にスキル自体が求められるようになる。
少し悲しい。スキルや技は自分の根っこや志と共に使うのが良い。気持ちは上がるし、楽しいと思う。