夜明けの京都

京都の夜はかなり冷えた。粉雪を含めれば今季は雪が10日以上は降ったと思う。
山並みの雪景色、寺社のライトアップに雪、澄み切った広い空。どれもいい。
鴨川の流れも風情がある。大雨で物凄い勢いで流れる川からは自然の凄さが伝わる。
オフィスの側を流れる白川は、静かな流れで、夜は灯籠のようなライトが沁みてくる。

京都では、寒い早朝にオフィスに歩いて移動することがある。今日もそんな日だ。
週末にやりたかったことを、いくつかやり残した月曜日は特に朝が早くなる。
もうこの何十年、深夜より早朝の方が、明らかに仕事が捗る。頭が冴えているのが分かる。
昨晩は寝る時間を前倒しにして、6時間くらいしっかり寝て早朝に備えたのだ。

家を出ると、あまりの寒さに足速になる。でもいっときに比べると寒くないように思える。
確かに、木々は今にも芽吹きそうな、もしくはつぼみが開きそうな枝が多くなっている。
今日も数℃しかないのに、木はマイナスとの違いをちゃんと感じ取っているのだろう。
白川沿いの道も、平安神宮の参道も何とも静かで、歩きながら気持ちが整っていく。

オフィスに着くと、土間の寒さが身に沁みる。そそくさと二階へと駆け上り暖房をつける。
二階は圧倒的に暖かい。板張りで寒いには寒いが、5分もすると暖房が効き始める。
PCを起動し、すぐさま仕事に入る。まずはブログだ。頭に浮かんだことを書き留めていく。
少しだけ春の到来を感じさせる寒さ。今日頭に浮かんだのは、季節の変化だった。

外は次第に明るくなってきた。市バスも走り出した。京都の1日がいつも通り始まっている。
ランニングを楽しむ人の姿もある。朝のルーチンなのだろう。人それぞれの整い方がある。
今日もお陰様で色々なジャンルの方とのたくさんの対話の機会がある。少し慌ただしい。
でも、常に新たな気づきが生まれる。知らない事や考え方に出会える。さあ今日を始めよう。