新しい年を迎えて

きづきアーキテクトを立ち上げてから1年半。幸いにも多様な仕事に関わることができた。
大企業の新規事業、官庁の啓蒙活動、スタートアップ支援、そして様々な地域での町づくり。
社会トレンドへの対峙の仕方も考え、人材育成の協会、新価値創造の協会の立ち上げにも参画。
どれも新たな挑戦であり、どれも色々な失敗があり、一筋縄ではいかない。でも楽しい毎日だ。

色々なことに関わる中で、漠然としていたやりたいことの輪郭も少しずつ見えてきた。
お金を回して、経済を活性化したいのだと思う。小さくて顔の見えるやりとりをたくさん作りたい。
できたら、あれはあの人のアイディアだ。こっちはあの人の創意工夫だと分かるものがいい。
それぞれの人がそれぞれの創意工夫を持ち、買い合うことを通じて、豊かに生きる。そんな感じだ。

なんとなくみんなが感じている感覚。大企業が効率的なシステムで作ったものだけが市場に残る。
この感覚を変えてみたいと思う。少し前にいた「まちの発明家」を今の世界でも当たり前にしたい。
ちょっとしたアイディアを形にして、商売が始められる。それに必要なことも商売にしていく。
SDGsな新たな日常を作るためには、新しい生活の知恵が必要だ。これも小さな商売にしたい。

昨年は色々な街に出かけた。何度も通う街もできた。感じるのはその土地ならではの魅力だ。
その土地に住んでいる人々の創意工夫が集まって、その土地の魅力になっていると思う。
とても活気があり、知らず知らずのうちに引き込まれていく。少しずつ商売にもなってきている。
地層のように積み重ねてきた生活の知恵、文化を体験してもらうことは必ず商売になると思う。

消費者でいることよりも、供給者になること、自分の創意工夫を提供する側になることが楽しい。
これも新たな日常では大事な感覚だと思う。消費もいいが誰かの笑顔を生む供給はもっといい。
まずは身近なところで、もしかしたら都会でなく地方で、新たな日常を商売に仕立ててみたい。
新たな資本主義。これはそれぞれの人が主語の新たな日常作りだと思う。さあ、1年頑張ろう!