ありものの組み合わせ

既存事業と新規事業の両立のコツは人材捻出とありものによるスピード立ち上げだ。
新規事業に最も適した人材を、社内の既存事業から探してその人材を新規事業へ投入する。
既存事業はそのままでは大きな打撃を受けるが、創意工夫と仕組み化を進めて乗り切っていく。
新規事業を指揮する人材は、既存事業への感謝を忘れずに早期に事業を立ち上げなければならない。

そのために、大事になるのが、能力や機能で既にあるもの「ありもの」の組み合わせだ。
日頃から社内のありものを整理しておくことが重要だ。加えて社外にもアンテナを張る。
新規事業に役立ちそうな社外の能力や機能を見つけては、対話をしておく。緩く繋いでおく。
そうすれば、いざ必要な時に、素早くそれらの「ありもの」を活用することができるのだ。

ありものを使いやすく整理しておくことも大事だ。自社の存在意義に照らして整理をしておく。
ここで存在意義とは、「こうした価値を生み出して世の中に貢献する」という意志だ。
常に存在意義の具体の棚卸しやアイディア出しをしつつ、ありものがどの具体に役立つかを紐づける。
能力や機能は、どんな価値を生み出したいかがあると、面白い使い方が見出せるというわけだ。

現在のように、未来がなかなか読めない時代は、未来を能動的に作ることが大事だ。
事業の種を試しては、結果に応じた軌道修正をする。そんなサイクルを回せばいい。
ありものの組み合わせは、回せば回すほどそのスキルは磨かれていく。楽しくなる。
何度も未来の仮説を試せるので、作りたい未来の仮説も、事業の仮説もどんどん精度が上がる。

ありものは、既にあるもの。少し悪いイメージで使われることが多い。逆だと思う。
それぞれの人や企業の得意技がありものだ。価値を素早く生み出す為の原動力になる。
作りたい未来や新たな価値を持つと、ありものが再び輝くこともある。想定外の使い方だ。
イノベーションの多くは実はありものの組み合わせだ。ありものの棚卸しをみんなでやってみたい。