幸運なことに、今までたくさんの車やバイクに乗ることができた。合計で20台を超える。
車やバイクとの生活は、まず選ぶところから始まる。特集の雑誌やカタログ集めだ。
対象は新車に限らない。これまでの愛車の半数弱は中古車だ。なかなか集めるのも一苦労だ。
ただ、その苦労がいい。なかなか見つからないと、出会った時に運命を感じることも多い。
仕事に集中する日常の中で、とてもある意味無駄な、でも掛け替えのない時間に思える。
あーでもない、こーでもない。妄想が膨らむ。時間を見つけて試乗にも出かけていく。
乗りたいという衝動は高まるばかり。冷静になるように、自分をコントロールしにいく。
なかなか実現しない時間や悩んでいる時間が長いほど、意思決定の瞬間が盛り上がる。
ディーラーで判をおす。ついにやってしまった!と思いながら、すぐに次のことが頭を駆け巡る。
カップホルダーはあるかといった機能面のことから、どんな出立ちで乗ろうかなど、多岐に亘る。
用品やアパレル選びが始まるのだ。もちろん、既にもっているものとの組み合わせも考える。
同時に、納車されたら真っ先に行く場所も決める。ここでも紆余曲折がある。これも楽しいひと時だ。
新しい車やバイクを買った時、必ずやることがある。一つはカタログを保存することだ。
中古車の場合は、オークションや専門の古カタログ屋で探すことも多い。意外と見つかるものだ。
もう一つはミニカーを買うことだ。ただ、なかなか難易度は高い。同じ車体色が見つからない。
内装の色まで合わせることなど奇跡に近い。なので、車を手放した後も探索は続く。果てしない。
ミニカーの台数は瞬く間に増大する。以前は海外出張の際にも空いた時間にミニカー店を尋ねていた。
カタログやアクセサリー、ミニカーなどなどに囲まれながらいよいよ納車だ。嬉しさと緊張がある。
特にバイクは腕前に自信がない。なので、ちゃんと運転できるかドキドキだ。慎重にドライブに行く。
バイクと車との生活。持つ楽しみ、乗る楽しみ、生活を彩る楽しみ。人生を豊かにしてくれると思う。