リモート会議のできる新幹線

最近、新幹線の乗車率が上がってきた。おおよそ3割を優に超えてきた感じだと思う。
そうなると、同行者でない人同士が隣り合って座っているパターンも出てきている。
席があるのだから当たり前のはずだが、コロナによって大分見え方が変わってきている。
乗車率170%などがニュースになっていたのが懐かしく思える。またそんな時が来るのだろうか。

昨日は隣の隣の座席は埋まっていた。でも新型車両だったので、なんとなく気分が上がった。
順調に走っていたが、小田原を過ぎたあたりで電車は止まり、車内アナウンスが流れた。
人が列車に触る「触車」があり、警察や消防が現場に向かっているという。人身事故だ。
「触車」という表現は初めてきいたので、とても違和感があった。触れると事故は大きく異なる。

長期戦を覚悟した。しばらくするとアナウンスで、2時間半後が運転再開の目処だという。
状況に応じて延びることがあるとも伝えてくる。状況予測であり、確定ではないと何度もだ。
案の定、結果的には4時間遅れでの運転再開だった。でも、スケジュールに大きな影響はなかった。
座席にいたままリモート会議をしてもよい専用列車をたまたま選んでいたからだ。ラッキーだ。

各席に電源は完備。電源コードや覗き込みを防ぐ囲い、PCを手元に近づけるクッションも借りられる。
パーサーが貸出に来てくれる。今回は借りなかったがおそらく無料で使える。なかなか便利だ。
さらに驚いたのは、座席に座ったままビデオ会議をやっても良いというルールになっている。
周りのお客さんに迷惑にならないようにチャットなども併用してということだが、これは画期的だ。

お陰様でスケジュール通りにミーティングができた。停車していたこともあって、通信も安定だ。
運転再開で走り出すと、タイムラグや早口になる補正が入ってきたが、十分に機能すると感じた。
前々から仕事をするなら新幹線と感じていたが、その気持ちが一段と強くなったと思う。
欲を言えば、PCの高さを目の高さまであげたい。これができればもうモバイルオフィスになると思う。