ひょうたん島。

徳島県にいる。関西圏からは明石海峡大橋と大鳴門橋を通って、1時間強で到達できた。
改めて海の上をドライブするというのは気持ちがいいものだと思った。一面開けている。
幸い天気も良く、短い旅路を楽しむことができた。SAで食べたわかめラーメンも良かった。
徳島県に入ってからは、あっという間に空港近くを通り過ぎ、県庁のある中心部に着いた。

驚いたのは、マリーナのようなまちの景色だ。クルーザーが川岸にたくさん並んでいる。
ここは海か?と一瞬思ったが、間違いなく川だ。これまでにあまり見ない光景だった。
吉野川とその支流は、徳島県にとって生活の一部として溶け込んでいるような気がした。
どうやら生活の足とまではなっていないようだが、川と水は県民の大事な宝なのだと思う。

地図を見て驚いたのは、正式名称ではないとのことだが、「ひょうたん島」という島がある。
徳島市中心部に位置する新町川と助任川に囲まれた周囲6キロのひょうたんの形の中州のことだ。
県庁の建物はひょうたんの一番底のあたりにある。晴れていればひょうたんを一望できるはずだ。
徳島駅はひょうたんのくびれの部分の中心に存在する。なんともうまく配置されたものだ。

徳島県には色々な青があると思う。一番有名なのは藍染の青。鮮やかで清々しい気持ちになる。
ほうっと感心したのは人形浄瑠璃の青。瑠璃というのは七宝の一つで、つやのある美しい青い宝石だ。
阿波踊りの衣装にも青を見つけた。県の色も藍色の青だ。もちろん阿波藍から想起された色だろう。
吉野川の「輝く青」という言葉も目に入ってきた。ジャパンブルーとも呼ばれているようだ。

最近では、水上タクシーに挑戦しているらしい。ひょうたん島クルーズで40分くらいのコースだ。
停留所も10以上あるという。今のところ夏だけの楽しみだというが、興味がそそられる。
いまは観光客のアミューズメントという位置付けだが、いずれは県民の足としても使いたいという。
水の都と検索すると日本に20程あった。徳島も含まれる。日本を代表する水の都にしてみたくなった。