京都という場所の力

きづきアーキテクトのメールアドレスを探していたとき、ふと目に止まったドメインがあった。
「kiduki.kyoto.jp」、とても魅力的な響だ。迷うことなく、即断で決めたのを覚えている。
京都を本社にするなら、京都を感じられるようにしたいと常々思っていたので当然と言えば当然だ。
会社のロゴも少し古風にした。親しみや温かみを感じてもらいたかった。ホームページも同様だ。

今年の6月には「きづき神宮道」という小さなオフィスも作った。2階建の古民家を改装した場所だ。
平安神宮の参道にあり「ザ京都」を感じられる。オフィスを出て右を見ると大きな鳥居が見える。
神様に守られているような安心感がある。時折通り過ぎる人力車は気持ちにゆとりを生んでくれる。
観光を楽しんでいる方が「きづきの暖簾」に惹かれてオフィスの中に入ってくる。新しい経験だ。


1階は大型画面やVRもあるコラボレーションスペース。10名くらいまでならブレストができる。
2階は執務スペース。まだ机と椅子くらいしかないが、参道を眺めながら仕事ができる。
出張や旅行の際に、立ち寄ってくれるケースも増えてきた。これも京都の力だと思う。凄い。
まだまだ、完成には程遠いオフィスだが、少しずつ整っていくオフィスを見てもらっている。

京都では、イノベーションやSDGsといった話題も多い。京都発でやろうという機運もある。
樹脂リサイクル、低速モビリティを使った新たな移動インフラなど、議論が絶えない。
遠隔サービスで街に賑わいを生もうという計画もある。京都で実現して輸出をしようという計画だ。
ガツガツはしていないが、着実に前に進んでいると感じている。数年後の世界が楽しみになる。

もちろん、これまで通り寺社仏閣も人の心を惹きつける。落ち着いた気持ちにさせてくれる。
山なみ、川のせせらぎ、自然の緑や青が鮮やかだ。日々の活動の中に自然と入り込んでくる。
この色々なコトが混ざり合う感じがとてもよい。改めて多様性の豊かな街なのだと感じている。
さあ、京都からパワーを貰って沢山の構想を作ろう。それを一つ一つ丁寧に実践していきたい。