頭の中を覗く

大昔は、集落や村で全ての生活が閉じていた。基本的に地産地消で、他の地域との交流は限定的だ。
遊牧という暮らしもあった。動物の食べ物を求めて移動しながら暮らす。とはいえあまり交流はない。
その後、移動の道具がどんどん発展して、長距離を短時間で移動できるようにもなった。
最初は馬車。バイク、車、飛行機と進化して、今では地球のどこへでもすぐにいけるようになった。

荷物も届くようになった。大きい荷物は船で、小さい荷物で早く欲しいものは飛行機で運ぶ。
トラックの配送網は隅から隅まで広がっている。世界中どこへでも荷物が届けられるようになった。
最近では今すぐ欲しいというニーズにも応えられる。家電の即日配送、フードデリバリー等がそうだ。
欲しい人、欲しいもの、届ける人、届けるものが、その時間にうまくマッチングするから実現できる。

人やものの移動は、今後も技術が進化し、例えば、宇宙経由でスピードが上がる可能性はあると思う。
VRやMRなどもあり、バーチャルな移動すら可能な時代になる。遠隔操作ロボットすら出てくる。
では、人のニーズを創出して、それを充足する技術はどんな進化を遂げるだろうか。
既知のものの需要喚起、未知のものの需要創出を、どう盛り上げて、賑わいを生んだら良いだろうか。

本質的に必要なのは、人に情報を届けて刺激をすることだ。タイムリーな刺激が欲しい。
既にスマホで人はインターネットに繋がっている。それを通じて人の気持ちを理解できないだろうか。
時々の感情を捉えたタイムリーなニーズ、その人が潜在的に持っているニーズの両方を捉えたい。
立っている、座っている、歩いている、走っているなどはスマホで掴める。頭の中はどうだろう。

検索履歴や好きなアプリ、集中時間や生活のリズム、ウォッチも使えばバイタルも取れる。
需要喚起や需要創出にはまだ足りない気がする。特に需要創出には良い塩梅の提案がいる。
ならばAIの出番だろうか。でも少し役者が違う気がする。良い塩梅には少し遠い気がする。
あ、相性の良い人とマッチングして、対話をしたら良いと思う。AIに学ばせながら。どうだろうか。