一般的に、コンサルティングという仕事は、実が伴い難い仕事で、値段の高いサービス業である。
依頼されたテーマに向き合い、プロジェクト期間中にどれだけそれに対する解を示せるかが大事だ。
調査なら調査項目を知りたい広さ、深さで調べ上げることが大事だ。客観的に整理すればよい。
戦略なら必要なファクトを集めきり、それらに基づいて合理的に導かれる結論を提示すればよい。
本当にそれだけだろうか。コンサルタントは戦略に責任を持てない。実行もしない。口だけはさむ。
サービス業ならもっとやることがあるような気がする。それぞれの人や組織を元気にすべきだと思う。
コンサルタントと対話して議論したことで、人や組織の中になんらかの光明が生まれるのが理想だ。
迷わず、熱量を持って進んでいけると、やりたいことが見えた、組織で共有できた。そんな感じだ。
タスクリストと締切が単にあるのとは違う。人や組織それぞれが創意工夫を始めたくなる状態だ。
目の色が変わり、新たな価値を生んでやるぞという強い意思があり、創造生産性の高い状態だ。
こうなると、コンサルタントの出した結論は単なる叩き台だ。でも呼び水となれた叩き台だ。
もし、叩き台をそのまま実行していたら、人や組織の意思や意識は強くならない。結果は自明だ。
自分たちのやりたかったことが、分かった。それがお金を持続的に生んでいくコツも掴んだ。
あとは必死で挑戦してみます!1年後にどこまで行けたかお見せします。楽しみにしていてください。
こんなコメントをクライアントから頂けたら嬉しい。次のクライアントに向き合う力が湧く。
こんなクライアントはクライアントではなくもう仲間だ。プロジェクト期間後にも常に頭の中にいる。
関連するニュースがあれば、自然と送りたくなる。新しい発表がないかと仲間の名前をググる。
ついついプロジェクトとは関係ない商品やサービスでも使ってしまう。友人に薦めてしまう。
でもこうした貴重な体験を重ねていく中で、気づいたことがある。気づきを築くのが好きだと。
この力を更に高めるには実事業にも真剣に向き合う必要があった。きづきアーキテクトが生まれた。