サービスとプラットフォーム

最近、よく思う。海外と比較しても日本のサービスは秀逸だ。いわゆるおもてなしがある。
マニュアルがしっかりしているだけの場合もあるが、そこに日本人のサービス精神が乗る場合は凄い。
サービスを受ける側にとっては、至れり尽せりな状況だ。しかも安い。消費者は嬉しいばかりだ。
顧客第一という考え方自体が深く浸透しているのは間違いない。それがサービスの定義となっている。

プラットフォームとはなんだろうか。おそらく分類としてはサービスの一種ではあるが、違いもある。
主な点は、土台のようなもので、その上に何かを載せるとサービスになるという未完成なところだ。
プラットフォームを使う人の創意工夫があって初めてサービスとして完成する。使う人次第だ。
故に、生み出される結果としてのサービスは多様だ。勿論、やる気次第で供給者には誰でもなれる。

世の中ではGAFAなどのプラットフォーマーの脅威が叫ばれている。確かに巨額の利益を生んでいる。
でも、プラットフォームという土台を使って色々なサービスを生みだす仕組みは機能し始めている。
ただ、維持管理が必要な水道・電気・ガスといったインフラより、利用価格が高いのが辛いところだ。
創意工夫を行いたいと考える人、事業を始めたいと思う人にとって、価格がネックとなっている。

すでに色々な取り組みはあるとは思うが、プラットフォームはゼロイチにもっと優しくなるべきだ。
つまり、新たな価値を生もうとする人が、生むまでに必要な期間、価格のハードルを落とすことだ。
特に、日本人は立ち上げてからの改善は得意だ。立ち上がってから徐々に値上げをしてもいいと思う。
それでもインフラにするには平均の価格が高すぎるかもしれないので、適正まで落として欲しい。

プラットフォームであげた利益は、プラットフォームの拡充に使う分があるべきなのは間違いない。
でも、既に投入から何年かたったプラットフォーム機能は償却済みとランニングコストのみにしたい。
各機能は目標収益を突破したらタダといった方法もあると思う。大事なのはゼロイチを増やすことだ。
サービスやそれを生む人を増やす。社会を元気にすべきプラットフォーマーの最も大事な役割だ。