手の内に入れる

最近は装置や機械のことを考えることが多い。どうやったら大事な道具をうまく使えるか。
誰もがうまく使いたい。でも漠然とうまくといってもなかなかアクションが取れない。
装置や機械は何か目的のためにそこにある。その目的を高い品質で実現する。これが大事だ。
それができたらその目的を実現するために使う材料やエネルギーを少なくしたい。

目的が製品の加工であれば、最小の材料やエネルギーで求められる精度を実現すればよい。
そろそろ装置や機械のことも考える。長く使えることで沢山の目的を達成できるからだ。
丁寧に使うと長持ちする。因果関係はよく分からないが、継続的に使うことも効果があると思う。
つまり、装置の状態を保つには安定的にその目的の仕事が入ってくることが大事だと思う。

そして、なにより大事なのはメンテナンスだ。メンテナンスにも色々方法がある。
装置の調子を常にセンサーやモーターに流れる電流でモニタリングして故障を予防する方法。
一歩進んで、複数のセンサー等を使って劣化スピードを掴み故障タイミングを予測する方法。
これらは新たにセンサー等を取り付け、新しい費用をかけて行う。費用対効果が重要となる。

代替品を用意しておき、壊れてからその部分だけ交換する場合もある。
これは周辺に影響しない部分に限る。でないと、周りを含む大掛かりな交換が必要となる。
予め周期を決めて、劣化の有無を問わず交換・修繕する方法もある。
これは、周期決定にはセンサーを使うがその後は使わない。交換後の周期見直しもある。

メンテナンスも奥が深い。原理原則としては、手をかければコストがかかるということ。
よって、装置や機械の状態を見るにも人や道具やお金がかかる。費用対効果を検討すべきだ。
全ての装置をデジタル化。確かにいつでもなんでも見える。でも、人はメカニズムを忘れる。だから、デジタルで見て装置を手の内に入れたら、デジタルから離れてみるのも良いと思う。