好きなこと

世の中には天職を見つけて一心不乱に進んでいる人がいる。
和紙だったり、カレーだったり、林業だったり、演劇だったり、様々だ。
その一方で、自分のやりたいことを見つけなければ、と常につぶやいている人もいる。
色々なことを試してはみるものの、決めてがなく、絞れずにいる場合も多い。

自分の好きなこと。車、ものづくり、新事業。この辺りが頭に浮かぶ。
何故だろうか?恐らくそれらに関わっている時間が多いからだ。周囲からもそう見えている。
車は確かに操ることが好きだ。レースもたまにやっているが、それ程上手くはない。
でも、自分のペースで走っている時、抜かれても爽快感がある。自分なりに楽しい。

ものづくり。小学校からサイエンスクラブなるものに入っていた。身につけたとは違うが。
はんだゴテで火傷をしながら、意味も分からず基盤に部品をつけていた。半分は動かなかった。
嘘発見器を作った記憶が蘇る。おそらく、汗か何かのセンサー1つという単純なものだった。
でも、LEDが点くだけで嬉しかった。自分の見えない何かが回路を動いているのを実感した。

新事業。これは好奇心から来ると思う。未知のものを生み出してみんなの驚く顔が見たい。
そんな気持ちだと思う。やんちゃな感じだ。常識に縛られるのはつまらないと思っている。
小さくてもいい。日常に驚きがたくさんあったら、楽しいと思っている。場が明るくなる。
新たな製品やサービス、特に着眼点が面白いものには、ついつい惹かれていく。

好きなことを仕事にすべきかという議論もある。自分は比較的好きなことを仕事にしている。
でも、好きなことに全く関係ないことを混ぜている気がする。常識を覚えないことにしている。
ある意味、王道は歩めない。でも驚きを生める確率は上がる。常識にも無論リスペクトはある。
なんとなく軸はあるものの、好きなことは日々変わっている気もする。要は楽しいかどうかだ。