おにぎりではなく、おむすびにこだわったイベントがあった。
握るではなく、結ぶ。2つの国のコメを結び、人、国を結ぶ。みんなを笑顔にするイベント。
今回はタイ。こだわりもすごい。タイ米は香りの高い最高級なもの。米粒は長い。
日本米はそれに合う粘りや食味のあるものを選択。日本米1.5合とタイ米60g。
作り方にもこだわった。日本米は普通に炊くが、タイ米はハーブを入れたたくさんのお湯で茹でる感じ。
茹で終わったら水気をとり、再び鍋に入れて蒸らす。出来上がり。
別々に作った2つのお米を混ぜ合わせて、結ぶとおむすびが6個できあがり。少し大きめ。
最近は一膳で十分だったご飯。でも今回5個は30分で完食。塩昆布と明太子は別盛りで味のアクセント。
今回はコロナ禍でオンライン。前回のスペイン米はリアルイベント。どちらもよかった。
まずは、オンラインでも伝わってくる、心持ちが豊かな人、優しい人達。暖かい、素朴と言っても良い。
オフラインの会場はタイの大使公邸。ゆったりとした時間が流れる。調度品も素敵だ。
人や国に加えて音楽も結んだ。世界的なDJが生み出した楽曲はタイと日本のマリアージュ。趣がある。
オンラインなのに、空間同士が染み入ってくる。そこで美味しいおむすびをたべる。100人超。
感性を揺さぶる。日本手ぬぐい、お米のパッケージ、メッセージ、レシピのこだわり、主催者の語り。
全てが揃っている。温かみや心地よさに向いている。その中で色々なものが結ばれていく。
SNSには写真があがり、そのすべては笑顔だ。全く知らなかった人達がいいねをしてくれる。
おむすびをつくるという同じ活動をした仲間意識。リモートとは思えない空間を共有した時間。
たくさんの結ぶがあった。本来の人の欲求が自然な形で生まれた。唯一無二だ。
でもどうしたらスケールするだろうか。豊かな心持ちを国中に溢れさせられるだろうか。
自らの心の動きに気づくこと。結ぶ活動をそれぞれが一つでも多くやってみること。心がけてみる。