教訓を得る。色々な体験や世の中の事例から学びを得ることはとても大事だ。
同じ過ちを2度繰り返してはいけない。しっかりと学んで次に活かす。
これを続けていくと、「できないこと」がどんどん「できること」に変わっていく。
勉強でも、仕事でも、そのレベルがアスリートや職人でも、基本的な部分は同じだ。
成功を学ぶときは、成功の秘訣を整理する。失敗の時は失敗の要因だ。
成功の秘訣からは「真似るべきもの」、失敗要因からは「やってはならないこと」が学べる。
ゴルフだとわかりやすい。正しいフォームが成功(例えば飛距離)の秘訣。へんな癖が失敗要因だ。
成功の秘訣には、流儀のようなものが存在するので、幾つかのパターンが生まれる。
工場の品質管理においては、成功にパターンはない。予め定めた基準から許容されたズレしか許さない。
最近ではAIを使った省人化も行われている。許容するズレの種類とレベルを学ばせる。
ただズレの全種類を特定して、許容レベルを学ばせるのは難しい。種類特定までもAI。さらに難しい。
失敗の事例を学ばせて、失敗を検出するアプローチも使われているが人より「ザル」なケースも多い。
「人もAIも似ている」とつくづく思う。沢山の部品から成功と失敗の仕分けをする場合もそうだ。
何もガイダンスがないと、人は2つのパターンで動く。失敗の基準か、成功の基準を自分で作る。
ガイダンスがあれば、それを拠り所に作業を開始して、基準を見分けるコツだけを作り出す。
集まっている沢山の部品のデータ、それを見分ける経験からくるコツ。どのくらいあるかで精度が決まる。
AIも大変だ。仕分けを丸投げされることもある。素人に「うまくやっておいて」と言っている感じだ。
あ!ゴルフで大事なのは飛距離で、フォームが一番ではない。部品の場合ではズレではなく機能だ。
新たな流儀は試行錯誤の中で、飛距離が出た時に生まれる。部品では新たな設計による機能強化が流儀だ。
成功と失敗を分解する。ぐちゃぐちゃにかき回す。新たな要素も入れる。そして新しい流儀を生み出したい。