最近、またワインを飲む機会が増えている。ワイン通の方との食事が増えたからだ。
コロナ禍でなぜかすっかり機会が減っていたのだが、一気に復活した感じだ。
相変わらず、どんなブドウがどんな味わいかは、あまり分からない。
でも、単純に美味しいと感じるワインの味わいだけは記憶に残っている。
そして、最近は美味しいと感じるワインがとても多いように思う。なぜだろう。
一つは飲む時、ワインに集中できているからだと思う。味わうぞという意思がある。
故に、まずは色を見る。そしてなんとなくグラスでゆっくりと円を描く。
すると香りが立つように感じる。おもむろにグラスを近づけ、ゆっくりと香りを味わう。
いよいよ一口、口に含む。ふわっと口にワインが広がる。全ての動作がゆっくりになる。
さらに、何かを確かめるように、何度となく口に含み、味わいの深みを掘っていく。
とはいえ、表現力に乏しいので、気の利いた説明などできない。とても美味しいとなる。
でも、確かに違いは感じている。懸命に言葉を絞り出すも、到底表現できていないのが分かる。
ワイン好きの人の言葉に耳を傾ける。産地、葡萄の種類、作り方、生産者の特徴。
どんどん話に聞き入る。すると、もう一度口に含みたくなる。言葉を飲みなが噛み締める。
次第に、分かった感じになりながら味わいに浸り始める。この感覚がワインとの付き合いだ。
でも、やはり少し勉強が必要そうだ。それがないと、ワインの愉しみが少し減りそうだ。
昨日はとても珍しいワインに出会った。素晴らしいワインなのだが、コルクの栓ではない。
樹脂の栓がしてあった。でもいわゆる廉価ワインの栓では全くない。
外から見ると4つの異なる樹脂が使われている。栓の下の部分、中心部、外側で材質が異なる。
おそらく中心部は空気を適量通すことで呼吸ができる樹脂だ。なんか物凄いものに出会った気がする。