オン・オフ。メリハリをつける。豊かに生活する上で大事なことだと言われている。
オフとは、普通はスイッチを切るという意味だ。電化製品なら待機状態だ。
コンセントはさしてあるが、内蔵されている時計くらいしか動いていない状態だ。
次にスイッチが入るまで、英気を養っている。そんなふうに考えても良いと思う。
人間であれば、張っていた気を緩め、だらーんとした状態だろうか。心臓は動いている。
ぼーっと力を抜いて、今日何をたべようかな、どこに行こうかなと考えている。
しばらく寝巻のまま過ごす。ソファーが友達だ。少しずつ覚醒してシャワーを浴びにいく。
この状態でも、平日のシャキッとした感じとは大きく違う。最低限の機能だけが働く。
シャワーから上がると、なんとなくテレビをつける。音が欲しいのだと思う。
でも、前日に朝ごはんを買ってある時は、お茶か紅茶かコーヒーを淹れる。
そのタイミングで気分が良い時は、テレビを消して音楽に移る。朝のジャズなどだ。
いまどきの配信は便利だ。気分で選ぶだけで、それなりの演出をしてくれる。
このあたりから、平日にやり残したことが頭をよぎる。でも思い切って打ち消す。
とりあえず、出掛けてその後に考えよう。まずはリフレッシュからだ。昨日はバイクだ。
スーパーまで行き、買い出しを行なった。ついでに、フィギュアを一つ買ってみた。
欲しいものが出る確率は1/8だった。その場では開けずに、店を出た。
帰り道は少し通り道だ。せっかくお寺がたくさんあるのだから、回ってみた。
とはいっても、停めて中に入るわけではない。ただただ外観を見ながら走ってみる。
まあ、要はバイクを楽しむと決めていたのだろう。身体が勝手に選んでいた。
しばらくして家に戻った。そしてフィギュアを開けると、引き当てていた。昨日も強運だ。