朝の散歩

犬より猫が好きだ。故に散歩を強制される⁈ことはない。
猫は自由だし、しなやかだ。好きな時に好きなだけ散歩している。
ただし、飼い猫なら部屋の中での散歩だ。今の家は戸締りがしっかりしている。
外へはいけない。でも昔は近所の散策も猫の大事な日課だったに違いない。

いつのまにか、枠に収まっている。枠に気づかずに。
猫もそうなのかもしれない。猫は散歩しないのではない。
むしろ、散策は好きだと思う。好奇心も旺盛だ。
猫は自由だから、飼い主とは散歩しないのだ。自分の意思で散策する。

人にとって、散歩はなんだろうか。特に朝の散歩はなんだろうか。
ルーティーンの始まり。頭の中の白いキャンバスを感じる時間。
何より、気持ちがいい。清々しい。もちろん、晴れていればの話だけど。
鳥の声、虫の声。風の音、木々の音。昔の夏のシーンが蘇る。

人は環境に左右される。散歩は昨日までに歪んだ環境をリセットする時間。
ニュートラルに戻す時間。そして、自由を感じる時間。
どのくらい自由が頭の中に溢れるか。これがその日の楽しさとリンクする。
目をつぶり音と匂いに集中する。自由が増えてくる気がする。

まだ、残念ながら、眠気に負けて散歩に行けないことも多い。
まずは、睡眠を整えることから始めたい。睡眠ベンチャーに教わろう。
梅雨は終わった。晴れの日が続く。毎日、朝の散歩に出かけたい。
でも、来年の梅雨までに朝の散歩に変わる自由を感じる時間も用意しておきたい。