企業の財務諸表は集計した時点での収益や資産の状況が示されたものだ。
利益はどのくらい出てるか、資本は上手く使われているか。結果が分かる。
もちろん、その延長線上で計画を立てれば、計画上の収益や資産は計算できる。
いわゆる事業計画で、これも金額で作るケースがもっとも一般的だ。
今までの売上成長率をそのまま伸ばしていくパターンを考えてみる。でも大事なのは中身だ。
人の稼働が効くビジネスでは、売上成長率を睨みながら、必要な人員を足していく。
付加価値を上げるのと共に、時間単価を上げて売上を高めるアプローチもある。
無駄な時間を抽出して別のことに使うか、成果物自体に価値を足す方法を考える。
正社員の稼働については、過去の稼働の低さを取り返すことはできない。ここは重要だ。
稼働の低い時に何が出来るか、稼働が低くなりそうな時に何ができるか、リストが欲しい。
稼働している仕事の完了を早めるのに使う。確実に始まる仕事を先に始めてもいい。
いずれにせよ、まずは毎日、全員が安定して同じ時間働けるような仕組みを作っていくのが良い。
どうしても空き稼働になる人がでるなら、潜在顧客に無償で提供して仕事のデモをしても良い。
しっかりと深いつながりを作る方法論を確立しておく。提案より実際の仕事の方がインパクトがある。
これまでの仕事の棚卸しに時間を使うのもよい。意外と組織知になっていない知恵が見つかる。
人の教育に時間が掛かる仕事であれば、型の整備をたくさんする。でも創意工夫も推奨したい。
計画を作る時、どうしてもこのくらいの数字はできるだろう。こんな安易な気持ちになる。
でも大事なのはどう数字を紡ぐか。そのためにはどんな打ち手を準備しておくかだ。
さらに、金額とは別に、今どの打ち手を打つのが良いか都度判断できる別の指標を準備しておくことだ。
とはいえ、汲々に管理してはだめだ。未来を考えるゆとり時間を持つことを忘れてはいけない。