アニメ作品『タイガーマスク』に登場する悪役レスラー養成機関は「虎の穴」と呼ばれていた。
気が荒く、腕っ節の強い孤児を集めて、地獄の猛特訓で淘汰し悪役レスラーに作り上げる機関だ。
10年計画で、初めの5年は基礎訓練。そこまでに2/3が脱落するという。最後まで残るのは僅かだ。
「虎の穴」出身のレスラーは、厳しい掟があり、リングでは残虐非道なファイトしか許されない。
最近、「とらのあな」というひらがなで表記する場所を作った。虎ノ門のオフィスビルの4階だ。
弊社の東京にあるオフィスが「新価値の量産」をコンセプトをリニューアルしたものだ。
勿論、決して悪役レスラーを作りたいわけでも、猛特訓で志のある人材を淘汰したいわけでもない。
一緒に事業を量産する仲間と共に、切磋琢磨していく場所にする。厳しさだけは持ちながらだ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。危険を冒さなければ、大きな成功は得られないことを例えたものだ。
昔の武将の言葉のようだが、ここでも「虎穴」は怖い印象しかない。寄り付かないようでは困る。
そこで「とらのあな」の表札は、親しみと厳しさを表すべく小虎が手招きしているデザインだ。
クオリティにもこだわり、志を共にする研究型町工場に金属の質感を大事に作ってもらっている。
弊社の本社は京都だ。つまり虎ノ門との2拠点だが、それぞれにだいたいの役割を持たせている。
京都では、新しい構想を育んでいく。これまでは東京の喧騒の中で9割以上の時間を過ごしてきた。
3方の山と鴨川。古くからの街と新しい街。京都には東京とは違うパワーをもらえる気がしている。
これまでと違う人たちに出会える。そんな刺激の中、京都では新しい構想をたくさんを作りたい。
東京は、多様な能力が蠢く場所だ。見つけようと思えば何でも見つかる。逆に迷う人もいる。
だから、京都で作った構想を掲げ、「この指止まれ!」と叫んでみたい。仲間を集める場所だ。
みんなの迷いを吹き飛ばして、みんなのやりたいことをたくさん生み出す役割が「とらのあな」だ。
一つの事を成し遂げるのは勿論大変だ。でも仲間でやると面白い。達成感も格別だ。さあ量産しよう!