世の中に新しいものを生み出すコツ。そんなことを考える機会が増えている。
当たり前だが、常に思うことは、真似をしてはいけないことだ。
良いものを見れば見るほど、そこに引っ張られる。見れば見るほど真似たくなる。
とはいえ、良いものを見なければ、良いと感じるものの良さに手触りも持てない。
となると、良いものを見るときの見方が大事になるのだと思う。大事な点は2つだ。
一つ目は良いもののバリエーションをなるべく多く体感することだ。
世の中には色々な人がいるから、その種類だけ良いもののバリエーションがあるはずだ。
ただ、マスである必要はないが、ニッチすぎる良いものは参考程度で良いと思う。
二つ目は良いものがなぜ良いのかを考えることだ。要素を抽出してもいい。
少し左脳的だとは思うが、それが良いものと人が感じる理由を紐解いてみる。
余白とか、雰囲気とかそういった抽象的なものでもいい。感じ取ったものを貯めておく。
同じ余白でも色々なパターンが溜まっていく。それでいいのだと感じている。
新しいものを生むには、これらの2つの大事な点をうまく使っていくことだと思う。
全体としての良いものと、良いものの要素の組み合わせとしての良いものを捉える。
順番は良いものの要素の新たな組み合わせを考える方から始めるのが良い。
そうしてできたものが、全体として良いものと並び立つかどうかを試していく。
要は新たな掛け算を色々トライして、その結果生まれたものが、他の良いものを凌駕するかだ。
これにはコツがあると思う。なにより大事なのは超一流や本物を掛け算することだ。
超一流や本物はそのまま掛け算するとぶつかってしまうこともある。ここで人の出番だ。
その道の超一流の人が集まって掛け算をする。思いもよらない人の掛け算が新たな価値を量産する。