美しさ。

幕の内弁当。確かにあまり買わない。一番美味しかったのも思い出せない。
物事には突破する力が必要なのだ。あれもこれもでは最高の魅力はでない。
シウマイ弁当は一生覚えていると思う。焼売は5つ入っている。魚も美味しい。
具は他にももちろん入っているが、1つの作品として輝いているのだと思う。

要は、一つの一流のものを作ることが大事なのだと思う。妥協を混ぜないことだ。
食べるシーンを思い浮かべ、無意識にニヤニヤしてしまう瞬間を作り出す。
シウマイ弁当は、おかずの中身が一つ変わっただけで、ニュースになったほどだ。
一点突破は難しい。ついつい心配になって足してしまうが、それが失敗の元になる。

地域の賑わいづくりでも同じだ。例えば統一感を持とうとする場合も注意が必要だ。
なんでもかんでも統一すれば良いと言うことではない。コツがあると思う。
まずは統一するべきものを、来訪者の笑顔のシーンを思い浮かべて絞ることだと思う。
そして、その統一すべきものは徹底的にカッコ良くする。超一流に作ってもらう。

例えば、パブリックアートスペース、サイネージ、周遊アプリを統一する。
超一流がプロデュースするものの片鱗が見えるだけで、ワクワクがとまらない。
そして、俄然イメージが湧く。来訪者が動き回るイメージがどんどん湧いてくる。
抜け漏れなく周到に用意することも大事だが、頭をハックすることが何より効くのだろう。

よく超一流は、引き算が大事だという。余白の美しさも良く耳にする言葉だ。
まだそうした超一流がもつ感性についてはよく分からないが、美しさは感じられる。
戦略の世界でも選択と集中が大事だと昔から言われている。尖ることが大事だと。
人の感性との対話なのだろう。アンテナの感度をあげて、美しさを追求してみたい。