コロナは相変わらず猛威を奮っているが、人々の移動はだいぶ戻っていると思う。
ホテル代は急激に上昇し、新幹線も満席に近い列車もある。京都の街も人で溢れている。
昨日、ひょんな事から新幹線のシートはどこに座りたいかという話題になった。
改めて、人の嗜好には面白いくらいに幅があるのだと気付かされる。
一番後ろの車両が良い。という人がいた。驚いたのがその選定理由だ。
万が一衝突した時に、生き残れる確率が高いというのだ。その状況設定が凄い。
そもそも今まで衝突など起きたことがない。海外での事故が頭に残っているのだろうか。
とにかくリラックスできる進行方向から数えた列車の最前列という人もいた。
これは単純に足元が広いという理由だ。飛行機の場合は非常口近くのシートといった具合だ。
その他には、お手洗いにすぐに行けるように、通路側という選択もあった。
混雑している列車では通路側、空いている列車では窓側が基本というわけだ。
少し混み始めてしまい、二人掛けの席のとなりが埋まってしまうと結構ガッカリする。
最近では喫煙ルームが無くなり始めているが、喫煙ルームに近いところを好む人もいる。
あとは、とにかくリモート会議をできるようにと、専用車両を選ぶ時もあると思う。
その他には降りた後の利便性を優先する人がいる。ホームに着いたら即、階段を降りられる。
そうすると、そこからの乗り換えがスムーズになり、1本前の電車に乗り継げたりするのだ。
要は、選び方にはかなり性格が出るし、その人の置かれた状況が浮かび上がってくるのだ。
とにかく心配性。移動時間をすこしでも快適に。目的に合わせて。とにかく効率的に。
いつのまにか、どんな新幹線なら、色々な趣味嗜好の人の満足総量があげられるかを考えている。
職業病かもしれないが、こんな事を考えるだけでも意外と面白い。視野が広がっていくのが分かる。