不思議な洋食屋さん

昨日、京都河原町あたりの洋食屋さんに入った。検索していてふと目に入ったお店だ。
ジューシーなお肉のカツ、エビフライ、そしてハンバーグ。2名さま用の食事のセットだ。
お店が「売り」にしているメニューを一度にすべて味わってもらうおうという感じだ。
値段は一人あたり3000円にも満たない。普通の食事だとすると贅沢だが、この値段には驚いた。

まず最初に出てきたのはエビフライ。タルタルソースとサラダと一緒にきた。
大ぶりの海老はぷりぷりしていて、しっかりと味わいもある。衣もなかなかだ。
一緒に来たご飯とお味噌汁はおかわりが自由だという。ご飯は炊き立て、きらきらと光っていた。
お味噌汁はおかわり自由によくある即席感はなく、具こそ少ないが豚汁風の美味しさもあった。

この時点で、思わず、この店はこの値段でこれを出して大丈夫かと思ってしまった。
次に出てきたのは、ブランド豚のシャトーブリアンのカツだ。厚く切られた3切れが1人分だ。
一緒に、ソース、醤油とわさび、岩塩が添えられてきた。それぞれを使って一つずつ食べてみた。
それぞれがなかなかの美味。柔らかく、ジューシーで、まだまだ食べられる感じだった。

次は焼きハンバーグだ。アルミホイルで包み焼きされたハンバーグが鉄板にのってやってきた。
慎重にアルミホイルを開いてみると、大きなハンバーグが見えた。添え物はインゲンとベーコンだ。
小分けにしてしっかりとソースをつけていただいた。舌を火傷するくらいの熱さだったが美味だ。
白いご飯ととても合う。思わずご飯をおかわりした。メインの3品のボリュームは満足感たっぷりだ。

最後にお口直しのさっぱりとしたアイスクリームとチョコレートケーキが出てきた。これで全てだ。
振り返ると、コスパが極めて高かったと思う。というか安すぎる。どこかで申し訳ない気がしてくる。
確かに店の内装や食器には大きな工夫がない。料理は凄腕だと思うが1人でやっている。接客も1人だ。
なんとかやっていけるのだろうが、これでは余裕がない。飲食業界の変革が必要だと思う。