密を無くす

コロナとの付き合い方が少しずつ進化してきた。行動範囲を広げることができるようになった。
マスクも屋外であれば外すことが推奨され始めた。夏の時期、熱中症も怖いからだ。
とはいえ、毎日の感染者数が劇的に減ったわけではない。漸減している状態だ。
今のウィルスの感染力と、人々の持つ抗体の状態や過ごし方が上手くバランスしている。

密を無くすとは、当たり前だが人と人の間隔を広げること。いろいろなやり方はあると思う。
まず、人の行動範囲を広げること。こうすれば、平均の密度は広げただけ単純に下がる。
でも、行動範囲が広がっても、同じルートを同時に動いたら密だらけになってしまう。
なので、それぞれの人の目的地を変える、もしくは時間をずらすことが大事になる。

時差通勤などは、まさに時間ずらしの典型だ。目的地の広がりの典型はワーケーションだろう。
地方への移住とリモートワークも同じだ。会社まるごと、地方移転という例も出てきている。
一方で、生活時間のシフトはまだあまりみない。4時間シフトさせるとかなり効果的な気がする。
5時始業と9時始業と13時始業の3シフトにする。おそらく食事の時間もかなり分散する。

これから手を打つべきは観光地だと感じている。特に人気の観光地は対策が必要だ。
せっかく来たのだから少々の密でも仕方ない。こんな気持ちになりがちだと思う。
既に人気の観光スポットを朝体験できる取り組みは始まっている。高付加価値体験だ。
でももう少し足を伸ばすようにしたい。誰もが同じ場所を目指す状態を無くす必要がある。

ハブとなる場所、人気の施設以外に、魅力のあるスポットを周辺に分散させることをしたい。
とはいえ、スポットが分散してしまうと、それぞれの場所での満足を担保することが難しくなる。
観光客は地元の人のアシストをあまり受けられずに、スポットを回ることになる。
あ、地元の人が瞬間移動できたらいいのに。そんな風に思ってしまう。やればできる気がする。