観光を考える

世の中には色々な人がいる。とにかく旅が好きな人、非日常体験をしたい人。
特定の趣味の場所に行きたい人、自然を満喫したい人、多様な食を楽しみたい人。
車や自転車でドライブをしたい人、歩くのが目的な人、触れ合いが好きな人。
日本人もいれば外国人もいる。家族連れ、カップル、高齢の方、富裕層の方もいる。

観光振興で実現したいのは地域の活性化だ。その地に来訪してくれる人の数を増やしたい。
その人達が長く滞在してその土地でたくさんの消費活動をしてもらいたいと考えている。
1箇所のスポットだけ立ち寄って、次の土地に行く。これはとても残念な結果だ。
その土地の中に見所を沢山設けて、それらを周遊してもらうために様々な工夫をしていく。

ではどんなスポットを準備すれば良いのだろうか。当たり前だが土地の魅力がいる。
伝えやすいシンプルな魅力が良い。どのスポットにも共通する魅力を表現したい。
それから、世の中の人全員は無理だが、なるべく多くの人に訴求できる魅力が良い。
大括りの魅力は同じだが、訴求したいセグメントに合わせた演出も必要になると思う。

中でも、富裕層向けにあつらえた魅力を持つことは大事だ。その他の憧れを醸成する。
手軽に魅力を体験できる仕掛けもあると良い。思い出として記憶に残る。趣味への道も開ける。
もう一つ大事なことは、周遊を促す多数のスポットをセグメント毎にイメージできることだ。
1日を満喫でき、やりたいことが残っている状態まで持っていく。つい宿泊したくなる状況を生み出す。

それには食文化と宿の魅力が不可欠だ。日中の一休み、夜のお風呂、食事。繋がりを作りたい。
どの場所、どの時間を切り取っても、その土地ならではの魅力に囲まれている状態が理想だ。
さらに、こうした状態をより貴重なものにするのは、土地の住民やその暮らしとの触れ合いだと思う。
土地の文化を今も脈々と受け継ぎ進化させている姿に触れると、土地との結びつきは一気に強くなる。