製品やサービスがどのような機能や部品の組み合わせで作られているか。
それぞれのインターフェースはどうなっているか。これがアーキテクチャだ。
更に、誰がどんな機能や部品を生み出すのに貢献したかが見えれば「人の顔」も見える。
ああ、この製品・サービスはこの人たちのお陰で世の中に生まれたんだ。感謝が生まれる。
世の中には色々な製品やサービスがある。故にアーキテクチャも無数に存在する。
中には「凄く面白い機能や部品の組み合わせだ」と驚くこともある。誰の技か知りたくなる。
それらの機能や部品を自分でも使いたくなる。沢山のアーキテクチャに触れれば沢山貯まる。
それぞれの機能と機能、部品と部品の繋ぎ方にも驚かされる。これも使いたくなる。
沢山のアーキテクチャに触れると、自分の感性に響く部品や機能、繋ぎ方に出会う。
自分の武器が増えるイメージだ。これは車や家電製品やITシステムに限った話ではない。
レストランの仕事や何かの窓口サービスなどでも全く変わらない。アーキテクチャがある。
色々な場面で出会った武器を使って、新しいレストランや窓口を作ってみればいい。
武器を集める時、念頭に置いておくと良いことがある。それは素性の良さだ。
部品であれば、軽くて小さくて他の部品と繋ぎやすいこと。製品に組み上げ易い。
機能であればシンプルで連携が取り易いこと。機械と人間の混成チームでも上手くいく。
素性の良い部品や機能を沢山もっていると、生み出したい価値の構想も作り易い。
世の中では標準のアーキテクチャを作りそれに沿ったものを作るのが良いと謳われている。
確かに一理ある。そのアーキテクチャに沿っていれば、繋ぎ易いし迷わない。すぐにできる。
でも、同時に制約もでる。アーキテクチャが想定した範囲でしか製品やサービスができない。
「素性の良い」を組み合わせて製品・サービスを作る。これも混ぜて多様性を生み出したい。