画一的でなく選択肢を

メガトレンド。世界の人が注目する世の中の動きだ。
乗り遅れて負け組にならないように、必死にキャッチアップしようとする。
自動車の世界では100年に一度の大変革、CASEだ。(Connected, Autonomous, Sharing, Electric)
ネットに繋がり、自動で走り、所有ではなく共有される電気自動車だ。

CASEを提唱したのはダイムラーだ。2016年のパリモーターショーだったと思う。
CASEは、「新たなビジネスモデル」を生み出す「新たな道具立て」という位置付けだった。
いつの間にか自動車産業のメガトレンド、CASEに対応できるかで「会社の存続が決まる」と言われている。
4つの要素にそれぞれの目標まである。それらの目標を全てクリアしたら幸せや豊かさは増えるのだろうか。

今までの自動車産業で、やりたくともできなかったことはなんだろうか。
やろうともしなかったけれど、やったら幸せや豊かさが増えることはなんだろうか。
人がモビリティに求める本質的なものはなんだろうか。好きな時に好きな場所で好きなモビリティに乗れる。
電動化したスマホのようなシェアリングカーが自動で動いてやってくる。決してそんな画一的なものではない。

例えば、収集癖がある人は、たくさん持ちたい。でも今は維持費が高くて中々複数所有できない。
ならば、ナンバーを車1台につき1枚でなく、免許につき1枚にする。電子ナンバーにすればできる。
1人の人間は同時に2台運転できないから保険も人につければ済む。だいぶ維持費が安くなるはずだ。
愛着のある車は下取りに出さずに残す。眺めるだけで幸せな車はナンバーを付けて晴れの日に出陣させる。

近所の仲間で共有する車を作ってもいい。街にモータープールをつくり、共有した車を置いておく。
専有車で乗りつけて乗り換えればいい。コロナ禍では不特定多数が乗るシェアリングより安心だ。
デートはオープンカー、家族旅行はミニバン。週末はキッチンモジュールを積んだ軽トラでビジネス!
台数を増やしながら、心の豊かさと金銭的な豊かさを生みだす。そんなモビリティライフは楽しい。