パーパスのプロになろう!

企業の社会における存在意義。パーパス。
変化が激しく、先が読めない環境の中、様々な事業活動を束ねて方向付けるもの。
事業のベクトルを揃える。纏まりのある事業群に仕立てるための拠り所。
人のベクトルを揃える。多様な従業員の目指す方向性を揃えるための拠り所。

以前も書いたソニーのパーパス。
クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。
技術にこだわった創業者の強い想いが込められている。
人の心を動かすクリエイティビティにこだわってきた多くの従業員の想いが込められている。

社内のベクトルが揃う。活動の成果が生まれる。自然と社外へも伝わる。
経営陣のインタビュー、プレスリリース。そして、何よりも製品やサービスが発信源。
幾つもの発信が社会に沁み入り、消費者にファンが生まれる。
一緒に感動を生み出したいと名乗り出る仲間も現れる。

パーパス。抽象度が高いと感じる人も多い。使いこなすには試行錯誤がいる。
ふわっとして掴みどころがないと初めは感じる。
ならば、少し抽象度を下げ、1段、2段と具体を添えてみる。
パーパスを具体で展開したパーパスツリーを作ってみる。次第にイメージが湧くはずだ。

ブレない経営。意思のある経営。筋の通った経営。昔からパーパスは存在していた。
今回、少し違うのは、言語化に力を入れた点だ。共通理解を生み出そうとする熱量だ。
機能の細分化、深化が続く中、多様性は増すばかり。
それらを束ねて社会の価値に仕立てるためにパーパスを使いこなす。挑戦したい。